August 08, 2006

計算してみる。

区の図書館で今一番予約数が多いのはリリー・フランキーの「東京タワー」、1418件。区内の所有数は40冊だから、今予約すると1冊あたり36人目に回ってくることになる。

仮にみんながまじめに14日間きっかりで返却(早く読み終わってすぐ返す人となかなか返さない人を相殺)したとして504日間かかるので、ゆうに1年3ヶ月は待つことになる。

そこまで待ってでも読みたいというよりは、お金を出したくないというのが本当のところなんだろうなー。いくらいい本でも、できればそんなことには税金を使ってほしくないんだけど。
(1館に5冊は多い。せめて1館に2冊程度でよいのでは。あと、親は課題図書の1冊くらい買い与えろ。)

・・・とかいう文句はともかく、
時たま図書館の「予約の多い本」ページを見てはそんな遊び(暇つぶし)をやっているわけです。計算方法が間違ってたらご指摘下さいまし。。。

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March 15, 2006

『凍りのくじら』

この本が好きか、と聞かれたら好きだとは言いにくい。
どうにも他人事ではない感じがして、いや自分はこれとは違うしなどと言い訳しながらも何だか後ろめたい気分になってしまう。

ゆるゆると描写される日常に最初は読み進むのが少し苦痛だったけど、中盤からクライマックスまで時限爆弾のカウントダウンみたいに展開していく様子は目が離せず、読むのを止められなくなってしまった。そういう意味で非常に読み応えのある作品。

1人の少女が自立するまでの物語、どちらかと言えばハッピーエンドに属する救いようのある話だけれども、それでも私たちが生きるこの世界は現実のほうが切実で、別所あきらのような存在は期待できそうにない・・・
多分この物語はファンタジーなのだと思う。

ある程度ドラえもんの道具について知っていること前提で書かれていますが、まあ多分それは問題ないだろうな・・・なんか急にドラえもんが見たくなってそわそわしてきた・・・。

凍りのくじら (辻村 深月)
 
 

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February 02, 2006

『青いお皿の特別料理』

青いお皿の特別料理

NHK『男の食彩』テキストに連載された短編集。
毎回必ず何かしら食べるもの、食べるシーンが出てくるのはお約束だけど(逆に言えばそれだけが条件であとは自由だったそうな)、それ以上に街の風景とか、空気感みたいなものがぼんやりと、時にくっきりと浮かび上がってくる感じがいい。東京の街はパラパラまんがみたいに歩いていても少しずつ変わっていくから、これぞ東京、というのは言いにくいのだけれども、この作品群は下町から郊外までそれぞれに舞台を切り取って、東京という多面体を描き出すことに成功しているように思う。

物語も人々の日常を描いた『ナイト・オン・ザ・プラネット』のような仕立て。(私は読みながらこのジム・ジャームッシュの映画を思い出したのだけれども、あとがきによれば作者は別の映画を参考にしたらしい。何を参考にしたかは読んでのお楽しみ・・・)

どの作品でも登場人物が皆それぞれに自分なりの人生を生きていて、あ、自分もこれでいいんだと思わせてくれる。こういう本が1冊本棚にあるとほっとしますね。


『青いお皿の特別料理』 川本三郎

  

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