March 15, 2006

『凍りのくじら』

この本が好きか、と聞かれたら好きだとは言いにくい。
どうにも他人事ではない感じがして、いや自分はこれとは違うしなどと言い訳しながらも何だか後ろめたい気分になってしまう。

ゆるゆると描写される日常に最初は読み進むのが少し苦痛だったけど、中盤からクライマックスまで時限爆弾のカウントダウンみたいに展開していく様子は目が離せず、読むのを止められなくなってしまった。そういう意味で非常に読み応えのある作品。

1人の少女が自立するまでの物語、どちらかと言えばハッピーエンドに属する救いようのある話だけれども、それでも私たちが生きるこの世界は現実のほうが切実で、別所あきらのような存在は期待できそうにない・・・
多分この物語はファンタジーなのだと思う。

ある程度ドラえもんの道具について知っていること前提で書かれていますが、まあ多分それは問題ないだろうな・・・なんか急にドラえもんが見たくなってそわそわしてきた・・・。

凍りのくじら (辻村 深月)
 
 

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February 02, 2006

『青いお皿の特別料理』

青いお皿の特別料理

NHK『男の食彩』テキストに連載された短編集。
毎回必ず何かしら食べるもの、食べるシーンが出てくるのはお約束だけど(逆に言えばそれだけが条件であとは自由だったそうな)、それ以上に街の風景とか、空気感みたいなものがぼんやりと、時にくっきりと浮かび上がってくる感じがいい。東京の街はパラパラまんがみたいに歩いていても少しずつ変わっていくから、これぞ東京、というのは言いにくいのだけれども、この作品群は下町から郊外までそれぞれに舞台を切り取って、東京という多面体を描き出すことに成功しているように思う。

物語も人々の日常を描いた『ナイト・オン・ザ・プラネット』のような仕立て。(私は読みながらこのジム・ジャームッシュの映画を思い出したのだけれども、あとがきによれば作者は別の映画を参考にしたらしい。何を参考にしたかは読んでのお楽しみ・・・)

どの作品でも登場人物が皆それぞれに自分なりの人生を生きていて、あ、自分もこれでいいんだと思わせてくれる。こういう本が1冊本棚にあるとほっとしますね。


『青いお皿の特別料理』 川本三郎

  

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January 17, 2006

『漢方小説』

漢方小説いい意味で裏切られたというか騙されたというか。
表紙の感じから漢方プロパーが雑誌で適当に書いたぬるいエッセイをまとめたような本かなあ と思って朝の通勤電車で読み始めたら、危うく電車を乗り過ごしそうに・・・。通勤電車で少しずつ読むつもりだったのに、その日のうちに読み切ってしまいました。

この本の読みどころは2つあります。1つは主人公の体調から生活、仕事、ほのかな恋心、友人関係などの展開(小説)。
もう1つは、主人公が自分の体調や心の揺れなどを通じて徐々に東洋医学についての理解や知識を深めていく様子(漢方)。

この2つが陰に陽に絡み合って、それこそ漢方薬のように調合された、鼻の奥をくすぐるような1つの作品になっています。第28回すばる文学賞受賞作。タイトルからはこの本のよさがわかりにくいのが勿体ないなあ。

漢方の解説や考え方を斜め読みしてしまったので、もっかい読み返して勉強しよっと。

『漢方小説』 中島たい子

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October 25, 2005

小躍りしてみる。

生協の一言カード、ネットで人気・大学が職員に感謝状 (日経)

今日家に帰って新聞を広げてみたら、なんとあの「生協の白石さん」が載っていた!もうびっくり。

もはや家庭の新聞にまで載った以上説明の必要はないかもしれませんが、「白石さん」は東京農工大の生協にお勤めの職員さん。仕事の担当で(?)生協の売店などへのご意見カードに(それがどんな内容であっても)必ず丁寧な回答をつけるのですが、そんな白石さんに注目した学生さんが立ち上げた「応援ブログ」がこちら。

がんばれ!生協の白石さん

開設以来、類まれなるユーモアセンスとウィットにとんだ斬り返しで注目されてきた白石さんですが、当初は男性か女性かもわからないミステリアスな存在でした。。。記事によれば30代の男性とのことで、少し素顔が明らかになりました。

そして、ブログのほうは書籍化されるそうです。

  • 生協の白石さん (amazon)

    ブログが本になった、という話を聞くと「そんなんネットでただで見れるのになぁ」とつい思ってしまう私ですが、この本は素直に応援したい。というか1冊買って普段ブログとかに関心のない友人に貸すのも悪くないかな、と思っております。
    もし学生時代に出会っていたら淡い恋心の1つや2つは抱いたに違いない・・・そんな気持ちにさせる名言の数々です。
    きっと来年のバレンタインデーには学生さんからのチョコレートがたくさんもらえるのではないか?と思うのですが、想像しすぎですか。そうですか。

     

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    September 19, 2005

    巡ってみる。

    月末に台湾に行くことになったので、台湾に住む友人にお土産は何がいいか聞いてみたら「『週刊ダイヤモンド』のインド特集と、AERAの増刊『進化する韓流』」とのリクエスト。あぁ。。。確かに、自分も中国にいたときは帰国するたびに雑誌や本をドカ買いしてたよ・・・。

    『進化する韓流 ペ・ヨンジュン「四月の雪」』は21日発売ということで書店で予約したのですが、お店のほうで情報がなくて、「ひとまずお休み明けに連絡します」との返事。ネットでも検索したけど、朝日のサイトには発売予告すらない。amazonには案の定載ってないし(よほどの話題作でもない限りamazonの新刊対応は総じて遅い)、fujisanではAERA自体を扱ってないし(何かあったんかぃ?)、雑誌が売れないと言われる昨今そのマーケティングはどうなんだろう?と首をかしげたくなりますな。昨年の増刊ページはあったので、参考までにそちらをリンクしておきましょう。。。

  • 『「ペ・ヨンジュン」で知る韓国』 (AERA[ 臨時増刊 ]7/1号)


    ところで知らなかったなぁ、セブンアンドワイでも雑誌の定期購読ができるんですね。近所のセブンイレブンで受け取れるというのは、自宅で受け取りたくないという人には使い勝手がよさそうです。

    雑誌の定期購読と言えば、fujisanが今「雑誌のレビューを書くだけでもれなく1000円のギフト券」キャンペーン(9/30まで)をやってますね。並行して「今後のサービス向上アンケートに答えると全員に500円のギフト券」「アフェリエイト登録すると全員に1000円のギフト券」のキャンペーンをやっているので、アフェリエイトをやってない人なら総額2500円ぶんの雑誌が買えることに。。。更に「アフィリエイトサービス向上アンケートで全員に500円のギフト券&抽選でiPod nanoが当たる」(9/21_24:00まで)と、お祭り状態。

    いろいろ見てたら、東洋経済ダイヤモンドなどのビジネス誌は3年の定期購読で40%OFF、プレジデントなら30%OFFになるので、普段からこういった雑誌の特集をよくチェックして気になるやつだけ買ってる人は定期購読したほうが早そう。特典でグッズとか図書カードとかもらえるし、なんか新聞並に熱い業界かも。

    普段は、雑誌は感心のあるものを書店で適当にチェックして、手元において何度も読みたいものだけを買うようにしているのですが、中国語の学習雑誌のようなマニアックなものになると駅近くの書店には置いてないため、定期購読に頼ってます。送料無料だし。でも、海外に住む人こそ雑誌を定期購読したいんだろうなぁ。中国とかタイとか書籍の検閲があるところは難しそうだけど。(だからこそ)

    今ではネットで大抵の情報が入るし、徐々にコラボレートしつつあるとは言え、新聞、テレビ、ラジオ、雑誌、やはりメディアはそれぞれの分野で住み分けてきた。今では著作権がより意識されるようになっているので、今後もそれなりに住み分けがうまくいくような気がしてきました。意外とね。

    あ、あと今回書店めぐりをしてて個人的に大きな収穫がありました。なんと時代劇マガジンなるものがあるのを発見!最新号(2005 Vol.12)は藤沢周平特集で、しかも「水戸黄門手ぬぐい」付きですよ!お好きな方はぜひ。。。

    時代劇マガジン(2005 Vol.12)

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    August 05, 2005

    瞑ってみる。

    世代を超えて届けたい ヒロシマの風 (東京新聞)
    作品はこれまで十四万五千部を発行し、さらに広がりを見せている。国内では映画化が決定。海外では韓国、台湾、米国での出版が計画されているほか、ヨーロッパでは原画展が計画されている。

    おおお。いつの間に。つか中国版はやっぱり難しいのかな。。。原画展、日本でもやってほしいなあ。

    「夕凪の街 桜の国」映画化 (弓工房blog)
    めでたい。が、映画にはあの飄々とした絵がないわけで、ただただ原爆の悲劇で泣かせる映画になってしまうのではないかと心配ではある。

    うんうん、あの感じはこうの氏の漫画表現だからこそってのはあるよなぁ。。。キャスティングが要になってくるかもしれませんな。。。

    決して多くを語らないこの作品に、amazonで108件、mixiでは295件のレビューがついている。みんなただ感動するだけじゃなくて、何かを伝えようとしてる。

    映画は2006年の夏に公開予定だそうです。その前にまた、今年もあの日がやってくるなぁ。。。

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    July 08, 2005

    渡してみる。

    mixiからですが「まんがバトン」が回ってきました。

                      ◇

    ●あなたのコミックの所持数は?
     20冊ぐらい(場所をとるので思い入れのあるもの、絶版のだけ残して処分した)

    ●今読んでるコミックは?
     特になし。たまに病院の待合室とか定食屋の青年誌、ブックオフで立ち読みなど。あとたまにネットの無料コミックを物色。
     
    ●最後に買ったコミックは?
     『デスノート』最新刊。妹の誕生日プレゼントにamazonから予約してそのまま送ったため、買ったけど読んでない。。。

    ●よく読む、思い入れのあるコミックは?
     『あおいちゃんパニック!』『ハルチン』『絶対安全剃刀』
     『夢みる頃をすぎても』『11人いる!』など

    ●今集めてるコミック
     集めないことにしました。禁煙みたいなもんです。

    ●バトンを渡す5人
     今これを読んでくれたあなたに。書いても書かなくてもいいので
     今度会ったら(メールをくれることがあれば)
     私にあなたの好きな漫画について教えて下さい。
     
                      ◇

    さて、今宵は何を読もうかいの。。。

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    踏み込んでみる。

    『頭文字D』の試写(吹替)観てきました。
    わりと原作やアニメに忠実に作られているのですが、なんだかアイドル映画っぽくなってる気も。。。確かに主演は周杰倫(ジェイ・チョウ)、脇を固めるのは陳小春(ジョーダン・チャン)、余文楽(ショーン・ユー)、陳冠希(エディソン・チャン)ですからねぇ。あと鈴木杏も。黄秋生(アンソニー・ウォン)は私にとってアイドル的存在ですしね!

    でもパンフレットでジェイのことを台湾芸能人の長者番付一位と紹介してたり、何とか彼のすごさを伝えようとしているのは感じられるのですが・・・、やっぱり知らない人に説明するのは難しいよねぇ。。。彼が強く支持される原点はやっぱり音楽作品にあると思うのですが、今回彼が拓海役に抜擢されたのは音楽とは別の部分からだと思うし。

    後日、映画についてはもう少し踏み込んで、あと彼の楽曲なんかについても書きたいと思います。

    頭文字D THE MOVIE (映画公式サイト)


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    May 15, 2005

    惜しんでみる。

    まんがバカ度チェック (まんがバカ一代)

    結果:まんがバカ(ヘビー級)
    まぁ、「いいえ」が2つしかなかった時点でなんとなくそんな予感がしたんですが・・・いや、私なんてまだまだですよ。。。

    それはともかく、このサイト「作家25番勝負」「作品60番作品」をはじめとする漫画レビューがすごくいいのですねー。思い入れと客観のバランスがすごくとれているというか。うんちくやネタばれなしに作家や作品のよさを的確にとらえて表現しているので、知っている作品は「そうそう!そうなんだよねー」って思えるし、知らない作品・避けていた作品には「そうだったのか・・・」と興味を抱かせるのが上手な、そんな文章を書く人だなあと思います。雑誌の読み比べや美少女ゲームにも触手を伸ばし、冷静にコメントつけているのも懐が深い。

    このサイト、更新自体はほぼ終了しているようなのでちょっと残念。あー、時間と周囲を気にすることなく心おきなく漫画が読みたい。久しぶりにそんな気分になりました。

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    May 07, 2005

    脱いでみる。

    GWは帰省先でごろごろしながら『魔法使いハウルと火の悪魔』を読んでました。本当は3冊ほど持っていったんだけどとまらなくなって、他の2冊そっちのけで読破してしもうた。

    読み始めたら、登場人物も風景も、映画のほうのイメージが完全に刷り込まれていたことを実感。原作より先に映画を見ちゃうとこういうことになるんだなあと思い知らされる。
    でももし原作が先だったら、正直あまり面白いと思うとらんかったじゃろうな。登場人物の成長物語というよりは質のいい謎解きハーレクイン小説という感じで、物語よりも設定や展開や描写を楽しむお話なんだよね。まあファンタジーってたいがいそういうもんなんじゃけど。
    でも、映画では説明不足だった設定や伏線のもやもやも晴れたし、ファンタジーの古典の要素があちこちにちりばめられていたりして遊び心のある本だなと思いました。表紙もいいと思う。私は魔法合戦の場面が好きでした。映画みたいに息もつかせぬ魔法の技が脳内で繰り出される感じ。全体として魔法が軸にあるので、想像力を必要とするシーンが沢山あって、これを映像化したかと思うと宮さんの凄さにはホント脱帽です。

    映画と本どちらが先でもいいけど、映画見て「あまり好きじゃない」とか「よくわからんかった」という人は本のほうも読んでみるのがお勧めです。それでこの作品が好きになるかどうかは別として。
    原作自体に強いメッセージ性が込められているわけではないので、自分の好きなところで好きなように反応すればいい、(子供向けの)娯楽作品なんだよね、宮崎作品になったからついあれこれ深読みしてしまうけど。こういう読み方が出来る本は意外と少ない気がします。大抵の本って、「ここで泣かせる」とかすごい仕込まれてる感があるので。DVDが出たら、本と併せて繰り返し楽しめそう。早くDVD出ないかな〜。


    魔法使いハウルと火の悪魔 (Amazonカスタマーレビュー)
    アブダラと空飛ぶ絨毯 (Amazonカスタマーレビュー)

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    February 27, 2005

    啜ってみる。

    『笑う大天使(ミカエル)』映画化決定!
    完成は05年夏、劇場公開は06年を予定している。

    『笑う大天使(ミカエル)』が映画化されるそうです。。。
    映画よりはNHKの深夜ドラマ枠あたりで淡々とやるのが似つかわしい気もしますが、まあシャケ弁のシャケの骨を喉に詰まらせないよう気をつけつつ、茶でも啜りながら待つとしますか・・・。

    ハウステンボスもいいけど、ブリティッシュヒルズもいいと思うっすけどね・・・。

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    November 10, 2004

    期待してみる。

    今年も年賀状の季節がやってまいりました。駅近くの本屋の店頭には年賀状の素材集がうなるほどあって、目眩がしそう。昨年は『おさるのジョージ』の年賀状素材集を衝動買いした上、『中国の水墨画』素材集まで買ってしまう無駄遣いっぷりを発揮したので、「水墨画なら毎年使える絵柄だし、今年も使える。もう大人買いしないぞう!」と思っていたのですが、今年もキャラものが出てました!しかも増えてる。。。

    4774121576.09.LZZZZZZZ.jpg

    手塚キャラ大集合(今年なら『火の鳥』でしょうか)、ルーニーテューンズ、『リサとガスパール』の素材集もあって(来年の戌年まで待てなかったのか?)、大手書店やコンビニに行けば他にももっとありそうな予感。

    水墨画のほうは昨年買ったのを使わなかったものの、収録された画を眺めては「来年はこれにしようかな、それともこっちにしよか」と楽しんでたのですが、しっかり今年のやつも出てました。しかも和風のもある。こうなるともう画集か資料集みたいなもんで、やたらと欲しくなってしまいます。本来の目的は人に送るもんなのに、既に自分の物欲と化して本末転倒。

    ここ数年はキャラもの、デザイナー系といったニッチなのに加えてプリントするだけのお手軽なのが目立ってる感じですが、困ったことに表紙がどれも同じに見えるんだよなー。オマケ付きのも多くて、最近では試し刷りハガキは当たり前、キラキラペンとかハガキホルダーがついてるやつもあるし。でも一番欲しいのはインクカートリッジやお店プリントが半額になるクーポンだったりして。どこかやってくれないかなぁ。

    あと、携帯の写真メールで使えるサイズのフレームとか素材集もいいかも。ネットからメール送信するか、QRコードを使ってアクセスしたサイトからダウンロードかな。もうとっくにありそうですが。

    ところで『12年使える素材集』・・・、その発想は好きですが、OSやソフト、ひいては画像形式が12年対応し続けられるのかどうか疑問に思ってしまいました。でも、ふと「12年後の年賀状習慣って今と同じなんだろうか」というSF的な気持ちにさせてくれたのでちょっと感謝。そんな気の早い年の瀬の始まりです。

  • 2005年版 手塚治虫キャラクター年賀状素材集
  • 2005年版 ルーニーテューンズ 年賀状素材集
  • リサとガスパールのポストポストカード デザインブック CD-ROM1枚

  • 2005年版 中国一流画家による 水墨画年賀状素材集
  • 酉年版 日本の美を伝える 和風年賀状素材集 和の趣
  • 12年使える年賀状素材集

  • キュリアス・ジョージで楽しくつくる年賀状 2004
  • 中国有名画家の特別寄稿による墨絵年賀状素材集〈2004年版〉
     
     

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    October 27, 2004

    『イン・ザ・プール』

    『イン・ザ・プール』 奥田 英朗 (Amazon)

    416320900X.09.MZZZZZZZ.jpg『空中ブランコ』の前作ということでこちらを先に読んでみました。表紙写真がなんだかニルヴァーナを彷彿とさせます。
    主人公(?)の伊良部医師、名前からして野球の伊良部を想像する人が多いんでしょうが、彼と小説のキャラとのギャップがありすぎて私には無理でした。むしろ、彼の口調や言動から『プラネテス』の課長がイメージとしてまるまる定着してしまいました。。。看護婦マユミ嬢は、無愛想さでは柴崎コウ。安易ですね、もうナース役をやってますからねぇ。。。

    と思ったら、どうも松尾スズキ主演で映画化されるようです。外見は全然イメージと違うけど、役柄としてはこれ以上はないハマリっぷりが期待できそう。こりゃ早速『空中ブランコ』読まんにゃいけん。

  • 『プラネテス』公式サイト (サンライズ)
  • 『イン・ザ・プール』公式サイト (ヘラルド)
  • 『空中ブランコ』 奥田 英朗 (Amazon)

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    July 03, 2004

    『ヘヴン』

    子どもがキレて何が悪い (極東ブログ)
    もちろん、子どもだから感情が制御できないことはある。しかし、そうした感情が制御できない訴えかけもまた、純粋に人間の行為であり、人間の意志の現れではないか。自分が子どもだったとき、つらくキレたときのことを思い出せないのか。そうしてキレることがどれほど人間的であることもわからないのか、馬鹿ども、と私は思う。

    私の記憶が定かならば、私は小学生の頃キレたことがある・・・ような気がする。キレたと言っても、確か教室の机や椅子をひっくり返したくらいだったと思うんだけど・・・。今となっては理由もキッカケも思い出せないけど。

    基本的に短気で、無意識に自己を正当化する傾向があり、自意識過剰で心配性な心に余裕のない人間なので、今でもたまーにキレそうになることはある。でもそれを堪えて後で10倍人にグチったり、失望してやる気を失ったり、陰口をたたいて溜飲を下げたり、稀に反省して自分を省みるようにできているわけであって、キレた人に対して「どしたん何かあったんかぃね?」と声をかけたり、自分がキレても冷静になってから「ごめん。言い過ぎた。・・・」といった一言が出せるようになるためには、やっぱり「キレる練習」が必要なのではないだろうか?
    それとも、それができないから、みんな『ハァ?』とワンクッション置いてるのか・・・?

    B00005MINZ.09.LZZZZZZZ.jpgさて、ご存知『時計じかけのオレンジ』です。
    見た当時は「なんちゅー恐ろしい話だ、これは子供には見せられんなぁ」と思ったものですが、なんと今これを実現しようとしてる(人たちがいる)わけですね・・・。なんだか現実と映画がごっちゃになってきて、どっちが映画でどっちが現実なんだかよくわからなくなってきました。ともあれ文部科学省所管の独立行政法人科学技術振興機構の方々には、子供の脳を研究する前にまずこの映画をご覧になっていただきたいものです。

    4592177525.gifそれから、『ヘヴン』、『ヘヴン2』も。
    主人公を軸にいくつかの物語が展開しますが、そのうちの1つで「脳(人格)の研究」がちょっとした伏線になっています。

    がしかし、この物語のテーマは実はそんな議論を越えたところにあって、この作品を「秀逸な近未来SF」と言ってしまうにはあまりに・・・あまりにも天国は遥かに遠く、読む者から評価する言葉を奪います。そういう意味では、手塚治虫のSFに近いものがあるかもしれません。巷のベストセラーは図書館で借りるとして、ちょいと1冊手にしてみなはれ。

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    June 27, 2004

    唱えてみる。

    img_amazon/4002041913.09.IN01.LZZZZZZZ

    本屋を巡回したら『ゲド戦記』が平積みになっていた。BOXセットも置かれていて、どうやら岩波が本腰を入れ始めた模様。『指輪物語』、『ゲド戦記』と来たら次は『ナルニア国ものがたり』なんでしょうなぁ。

    思えば『ハリー・ポッター』と『指輪物語』の映画化が日本のファンタジー市場の扉を開いたわけですが、『ナルニア国』は既に映画化が決まっているし、『ゲド』もTV化されるしで、CGあってこその実写化ラッシュというか、あぁそういう時代になったんかーという感じ。『ネバー・エンディング・ストーリー』(原作『はてしない物語』)から長かったなぁ。。。

    ただ『ゲド』シリーズは作品によってテーマが様々で描写にムラがあるので、読む人によってかなり違ってくるであろうイメージをどうまとめあげるのか、その点が気になります。『ナルニア国』は(映画化するのが)ディズニーですから、・・・えーと。まぁ、原作本が売れると思うのでいいんじゃないでしょうか。

    ちなみに大抵の本は文庫本で読みたい私ですが、ファンタジーはできればハードカバーで読みたいものです。ハードカバーのほうが、「本を読む」その行為自体がファンタジーになる触媒として大きな役割を果たすと思うので。それにスタバや電車の中でファンタジーを読むのってちょっと勿体ないよね?

  • 「ゲド戦記」TVシリーズ キャスト・監督決定 (見てから読む?映画の原作)
  • THE WALT DISNEY STUDIOS ENTERS INTO AGREEMENT WITH WALDEN MEDIA TO PRODUCE "THE CHRONICLES OF NARNIA: THE LION, THE WITCH, AND THE WARDROBE" (Welcome to NARNIA)

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    April 28, 2004

    選んでみる。

    さて、小粋な笑いを提供したつもりが、見事にスベって軽くヘコんだところで。
    を送る手配をしたあと、本屋に寄って中国の友人カップルに贈る本を見つくろってみた。

  • 『okazaki IZM』 ― 岡崎宏司の最新ベストCARセレクション30 (毎日ムックの紹介
  • 『辛口クルマガイド』 2004年上期版
  • 『(徳大寺有恒の)クルマ運転術』
  • 『器を楽しむ』 ― 器の里を行く
  • 『自分でできる!ユニバーサルリフォーム』 ― 安心・安全・快適・健康に暮らせる最適な住まいづくり
  • 『色の手帖』 ― 色見本と文献例でつづる色名ガイド

    前回はチャオリン(仮名・妻のほう)が好きそうなアロマテラピーとかの本を送ったので、今回は曹くん(仮名・夫のほう)が好きな車関連の本をチョイス。確か日本に住んでいたときは黒のインテグラか何かに乗っていたような・・・ でも結局チャオリンが好きな食器類の本や、ユニバーサル住宅DIYの本(彼女のお父さんが脚を悪くしているため)、加えて自分の好きな色の本も選んでしまった。衝動買い万歳。

    ところで、上のリストを作っている間に、携帯電話がいつのまにか「ケータイ」になっていたように車も「クルマ」になってることに気づいた(遅い?)。多分カタカナ化したのはケータイと同じような具合でなんじゃろうけど、車のほうが歴史が長いぶんカタカナ化したのも「クルマ」のほうが早かったんかいねぇ?それとも「ケータイ」化と同じ感覚が車にも伝染しちゃたのか。これは興味深い。

    ユビキタスネットワーク社会(パパーノなんなんでしょう)
    ユビキタス、この言葉は、数年前から日本でもカタカナ化され、最近では、かなり市民権を得ているようです。(中略)トレーサビリティを「履歴管理」、って言い換えてもね、判ったつもりになれるだけ。逆の例を出すならば、携帯電話がケータイとなって定着するのは極めて自然なことと思えるのです。

    上のパパーノさんによれば、「(ubiquitousが)ユビキタス、ってカタカナになればこっちのものです。もう、リッパな日本語ですから、なんでもアリです。」ということなので、逆に考えると「携帯」⇒「ケータイ」ってな感じで次は「ketai」なんだろうか。「動画(まんが)」⇒「アニメーション」⇒「アニメ」⇒「ANIME」みたいな・・・?

    ・・・言語学など知りもしないくせに、いっちょまえにいろいろ考えてしまった。反省。

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    April 22, 2004

    『ポプラの秋』

    img_amazon/4101315124.09.LZZZZZZZ本屋で“この本を売りたくて私は書店員になりました!”という熱いメッセージカードを見かけたのが気になって、早速読んでみた。

    実を言うと、あまり期待はしていなかった。だって「お母さんと暮らしている女の子のお話」と言うと江國香織(『神様のボート』)の印象が強かったし、同じ作者の『夏の庭』のイメージも重なって「なんだか二番煎じを読まされそうな既視感」があって、そのイメージにひっぱられるように読み始めた。

    なんだか暗いなあ、というのが最初の感想で、「玄関から見える何々」とか「どっち側に階段があって」とかの説明くさい描写を何度も読み返しては物語の舞台である「ポプラ荘」を頭に描こうとしたけれどうまくいかず・・・。自分の知っている古いアパートの(トキワ荘とかめぞん一刻みたいな)イメージと階下には大家のおばあさんだけ、庭にはポプラというのがどうしても結びつかず、「しわくちゃなおばあさんの顔」だけはしっかりイメージできたもんだから、物語は序盤から自分の脳ミソの出来の悪さを嘆く、苦痛の滑り出しとなってしまった。

    ・・・のだけれども。主人公が「オサムくん」と出会ったあたりから物語はクルクルと展開し始める。彼女が子供心に感じたことが彼女なりに、断片的に描かれながら、終盤近くの「クライマックス」でそれまで厚く立ち込めていた霧みたいなものがスーっと晴れて(これはたぶん主人公と同じ感覚を疑似体験しているのだと思う)、物語は静かに幕を閉じる。

    『夏の庭』でも老人が描かれていることもあって「生と死」がテーマにされそうな作品だけど、私はどちらかというと2作品とも「分別のある大人は子供にどう接するべきか」ということが切切と説かれているような気がした。

    そういえば自分が子供時代を過ごした家には、柿の木と夾竹桃があったっけ。どちらも手入れ不足で地味な木ではあったけど、そういうことを思い出せる記憶があるってのはありがたいことだ、と初めて実感できたな。この本のおかげで。

    アツい推薦コメントを書いた本屋の店員さんに、また売りたくなるような本との出会いがありますよう。

  • 『ポプラの秋』 湯本 香樹実

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    April 08, 2004

    読破してみる。

    いや、まだ『帰還』と『アースシーの風』が残っているので正確には「読破しようとしてみる。」なのですが。ようやく、ようやく『ゲド戦記』の3作目『さいはての島へ』を読了。3作目と4作目の間に18年間あったことを考えてみると、作者が生きている限りこの後も「続き」が出そうで、あと2冊読んでも読破した心地はせんかもしれんなぁ。

    それにしても『指輪物語』が映画化されたおかげでそちらをすっ飛ばして読み始めたわけですが、10代の頃この本を知ってから読み始めるまで10年以上かかっていることになる。10年以上も何やっとったんだ、ワシ。。。『指輪物語』とどっちから先に読もうかと迷いながら結局長い年月が経ってしもうたわい。これからは時間がどんどん貴重になるなあ。もっと若いときに読んでたらちょっとは考え方も変わってただろうかとか思いつつ、この歳になって出会えた喜びもひしひし感じられるわけで。

    アマゾンのあらすじを見てみたらありがちなファンタジーの筋書きでしかなくて、ちょっとガッカリ。本の魅力を伝えるというのは本当に難しいものです。


    それにしても『指輪物語』の映画があれだけヒットしたとなると、『ドラゴンランス』や『ゲド』にも期待がかかるわけですが、恐らくゲドの肌が黒い以上ハリウッド映画は望めそうもない気分も。1作目をとばして2作目から(若者を主人公として)語り始め、1作目はスターウォーズのように若かりし頃のエピソードとして出す、というのはどうだろう?(皮算用)

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    March 16, 2004

    『ナイフ』


    cover
    中学の頃、学校に来ない男子生徒がいた。(当時はまだ「ひきこもり」という言葉はなく「不登校」と言われた。)同じ塾だった男の子が、急に来なくなった。(死を選んだという話だった。)「いじめ」「自殺」といった文字が新聞に躍り始めたあの頃、あんな空気はあの時代特有のものだと思っていた。第二次ベビーブームだから・・・なんとなくそんな気でいたかった。けれども、実際にはほんの序曲でしかなかったようだ。

    当時のもやもやしたキモチや人間関係が、ここまで明確に書き出されていることに先ず脱帽する。少年少女の心情や家族との距離感、簡単に壊れる友人関係。ただ、それ以上のものもそれ以下もものもない。「友情」なんて言葉は恥ずかしくてありえない、空回りする世界。ため息が出る。自分が現実と向き合えるかどうか、試されている気がする。

    ハードな描写も多く、読むだけで痛みを伴う。けれども唯一の救いは、主人公たちがエンディングまで生きているということ。それだけでも、彼らに未来はあるのだと、ささやかな期待を寄せることができるのだから。

  • 『ナイフ』 重松清


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    February 17, 2004

    自分に言い聞かせてみる。

    img_amazon/4838709676.09.MZZZZZZZ夕飯の買い物にスーパー行ったら、ドラッグストアで買ったばかりの「ニュービーズ」が50円安く売られていた。くやしさのあまり衝動で2箱くらいカゴに入れそうになって慌てて思いとどまるの巻。よかった、『ハルチン』時代よりは成長してるよな、ワシ・・・



    ●ハルチン(魚喃キリコ)
    気ままな女の子の一人暮らし!だめ自炊、だめダイエット、だめオシャレ、だめペット・・・どこを切ってもダメダメだけど、物欲とモラトリアムでのりきっちゃうもんねー!あとは恋愛があれば完璧なんだけどッ!なハルチン(推定25歳)のゴーイング・マイウェイ生活。

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    January 27, 2004

    購入してみる。


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  • たのしい観葉植物

    何が気に入ったって、『たのしい観葉植物』。このタイトルがいいじゃないですか。昔あったよね、「たのしい幼稚園」とか、そういう雑誌。(うろ覚え)
    購入の決め手は、殆どのページがカラーってことと、手入れの方法が写真付きなこと。ハーブとか買ったはいいものの、伸び放題になってただの変な草みたいになったりしてるので、何とか挽回したいと思うとります。

    賃貸住宅ではガーデニングには限界があるし、そこまで凝るつもりもないので部屋のなかだけで楽しめる緑は大切にしたいものです。

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